小児歯科とは、虫歯予防に努めることはもちろんですが、乳歯が抜けてから全て永久歯に生え変わるまでをしっかり管理し、永久歯を正しい位置生やすことで噛み合わせを整え、お子さんの健康的なお口を育てることを目標にしています。
そして、管理していく過程の中において、虫歯治療・虫歯予防が大切になってきます。
虫歯があることで正しく噛むことができなくなり、顎の発達や身体への影響は避けられなくなります。虫歯を放置してしまったことで、永久歯がうまく生えられなくなり、歯並びが悪くなり、顎の成長や骨格などにまで影響を及ぼしてきます。
「乳歯はどうせ抜けてしまうし、永久歯が生えてきてからの管理すればいい」では遅いのです。
小児歯科はお母様方の熱心なご協力がないと難しい歯科治療です。
子供にとって歯医者は怖いところでしょうし、あまり行きたくない場所かもしれません。でも、しっかり虫歯予防を行って定期健診をしていくことで、もし虫歯ができたとしても、早期発見・早期治療が可能になります。定期健診でお子様のお口をしっかり管理して行きましょう。
当歯科医院では、お口の管理の第一歩として「歯磨き指導」「仕上げ磨き指導」を行っております。子供のお口は、歯が生えたり生え変わったりと著しい環境の変化がありますから、その状況・環境によって虫歯のできやすい場所が異なってきます。それらをしっかり把握して磨いてあげることがとても大切です。
定期健診の際にご説明しておりますが、不安な方はお気軽にご相談ください。
◆歯磨き方法
歯の表面に歯ブラシをしっかり当てて、細かく小刻みに磨きます。力を入れ過ぎたり大きく動かしてしまうと、歯茎を傷付ける恐れがありますので気をつけましょう。
噛み合わせの面と歯と歯の間、歯茎との境目に注意して磨きましょう。
◆仕上げ磨き方法
子供の頭を膝に乗せるなどして、お口の中がよく見える状態で磨きましょう。歯ブラシが歯茎に当たらないように、指に沿って磨いてあげると磨きやすくなります。
子供のお口の中はとてもデリケートですので、一度痛い磨き方をしてしまうとお子さんが嫌がるようになります。まずはスキンシップのつもりで慣れていくことから始めていきましょう。
年齢により歯磨き方法も異なります。適した磨き方で虫歯から守っていきましょう。
【 年齢に適した歯磨き方法 】
虫歯のない健康な歯とお口を目的とした予防歯科を中心に、お子様がいつまでも健康な歯でいられるよう、お母さん方をトータルにサポートする歯科治療を行っています。
歯の表面に高濃度(9000~9500ppm)のフッ素を塗布して、虫歯になりにくい強い歯質を作ります。COやC1などの初期の虫歯は、歯の再石灰化により治ることがあり、フッ素がその働きを促進させます。
1回のフッ素塗布だけではなかなか高い効果は期待できないので、定期健診の際にフッ素塗布を行い、虫歯予防の効果を高めます。
虫歯になりやすい奥歯の溝に埋めるシーラントは子供の虫歯予防に効果的です。歯を削ることもなく、乳歯はもちろん、永久歯にも有効な予防処置です。
しかし、シーラントを行ったとしても定期健診はかかせません。シーラントがしっかり機能しているかどうか、状態を管理することが大切です。
「歯の生え変わり」「顎の成長」など、子供たちのお口の環境には著しい変化がありますから、虫歯予防はもちろんですが、歯並びや噛み合わせなどの確認も必要になってきます。
子供の歯は大人に比べて虫歯の進行が早く、気がついたら大きな虫歯なっていたなどということもあります。
定期健診でお口の状態をしっかり管理し、年齢に合わせた予防法を受けていきましょう。